書き流し 3

近年、ワークマンが上がってきている。

 

低価格、機能性は元々あったのだが最近はデザイン製も向上してパタゴニアぽいとかニューエラぽいとか。サンプリングなのかと言われたらグレーだが確実にタウンユースに落としてきている。

 

これにより認知度があがり人気なのは納得なのだが故に掘る楽しさが減ってしまったと思う。

 

個人的には機能製に特化しているが為の意図しなかったデザインや、それを使うために予算を削った結果粗末だったり最初からガッツリ大ネタたカマしてきたり。

 

ファッションとは対極にあったアンダーグラウンドな感じ、逆にファッションとして洋服屋では見れない服が見れた。と言うことが激減した。と言う寂しさがある気がする。

 

商業的には大当たりだし。私のような逆張りのニッチな層の意見を聞いていては多分存続出来ないんだろうがせめて職人用店舗とタウンユース向けへ買えてはくれないだろうか。と言うわがままな願いもある。

 

と、言っているが実は私もれっきとしたワークマンユーザーだ。

 

そんな私が個人的に食らったのがNB TRUSTの綿100のシャツとパンツのセットアップだ。

 

安価でありながら綿100であるので作業着として丈夫な部類に入る。そして近年の作業服に見られる意味不明な斜めのラインとかそーゆーのは一切無い。でも作業着だからミニマルでスタイリッシュと言う訳でも無い。本当にただのワークシャツとワークパンツだ。

 

だが私が個人的に推している理由は色にあって特に墨黒と藍色は最高にイケている。

 

墨黒の上下に黒のニット帽、ワークブーツを履けば軍人を彷彿とさせる。

 

藍色はフレンチワークを彷彿とさせる良いカラーだ。

 

この両方に言えるのが色落ちが楽しめるのだ。アタりやパッカリング、古着好きであれば満足度は高いだろう。

 

良くデニムを育てるとか経年変化とかあるが仕事で使用する事でその速度は最高に早い。そしてその作業着で金を稼いで一年後には立派なヴィンテージ風の色落ちになるのだ。

 

色が落ちだした時に無駄な装飾の無さがこれまた素朴な感じで良い味を出してくる。

 

私はこれをひたすらリピートして買っているが一着目(2年目)のヤツは破れを縫い直して仕事で未だ現役で着用している。

 

問答無用でブリーチかけたにも関わらず蓄積された油やペンキ汚れ。ブランド品では出せないリアルなダメージは確実にマイヴィンテージだ。

 

機能製高く今時の流行りに寄せたワークウエアも良いのだが、昔ながらのワークウエアも案外捨てたもんじゃありませんよ。おじさんだしそーゆーのを楽しみながら仕事したいもんです。

 

と、思いながら今日も作業着をハイター浸けにするのであった。