書き流し 15

ツバメ

 

毎年このシーズンになると会社にツバメが巣を作る。

 

私はツバメの巣を作り子供を産み巣出っていく過程を眺めるのが好きだ。

 

調べると良縁をもたらしたり、商売繁盛だったり細々と仕事をやってる身分としては少しだけ嬉しい言い伝えもある。

 

今年から会社で寝泊まりを頻繁にしている私としては朝日とツバメの活動と共に起きて仕事をするのが好きだったりもする。

 

当然応援したいしなんなら手伝いたいのだが人間が必要以上に近づくのはNGらしく見守ったりカラスとかがイタズラしないように生ゴミを近くに出さない位しかできない。

 

しかし、困った問題が起きた。例年なら倉庫外部なのだが今年は一回巣作りに失敗したからか倉庫内部の電気の傘に作ろうとしているのだ。私は非常に心配である。

 

糞害はそこまで気にしてない。1日のウンチなんて直ぐ掃除できるし。ただ倉庫内部にしてしまうと開閉が非常に困難になる。

 

しばらくは泊まり込みで倉庫を解放しなければならないか巣を作り出す前に閉め出さなければならない。

 

非常に悩ましい。出きることなら違う場所に作って欲しいのだが何故、そこなのか。

 

それはツバメのみぞ知る事なのだろうが何とかお互いに妥協できる所で分かり合えないかと飛んでいるツバメに日々話しかけるのだ。

 

違うところにして!と。

 

しかしツバメは、どこふく風。日々せっせと気持ち良さそうに飛び回っている。

 

少しの不便なら飲み込もうか。そんな気持ちに少しなっている。